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GARMENT CARE · 2026.08.17 · 8 MIN

コートの保管方法|来年きれいに着るための手順

ラックに吊るされたコート

SUMMARYこの記事でわかること READ 8 MIN

保管の結果は、しまう前の3手順でほぼ決まる

01

虫が寄るのは繊維ではなく皮脂

02

生乾きのままだとカビと匂いが出る

03

肩は厚みのあるハンガーで支える

結論 一度しか着ていなくても洗ってしまう

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去年しまったコートを出したら、肩が変形していた。虫に食われていた。匂いがついていた。

これらはすべてしまうときの処理で防げます。 保管方法は場所選びより、入れる前の準備で結果がほぼ決まります。

結論:しまう前に「汚れを落とし、完全に乾かし、形を支える」

コートが保管中に傷む原因は3つに絞られます。

原因何が起きるか対策
汚れ(皮脂・食べこぼし)虫食い、黄ばみ、匂いしまう前に洗う
湿気カビ、匂い完全に乾かす、通気を確保する
自重肩の型崩れ、伸び厚みのあるハンガーで支える
保管中に傷む3つの原因汚れ湿気自重皮脂・食べこぼし生乾き・密閉針金ハンガー虫食い・黄ばみカビ・匂い肩の型崩れしまう前に洗う完全に乾かす厚みのある肩で支える
「一度しか着ていないから」と洗わずにしまうのが最も多い失敗。

虫は繊維そのものより、繊維に付いた皮脂や食べこぼしに寄ってきます。 「一度しか着ていないから」と洗わずにしまうのが、最も多い失敗です。

壁のコートラックに掛けられたコート
かけたままの保管は肩が落ちる。厚みのあるハンガーで支える。

保管の手順

1. 洗濯表示を確認する
2. クリーニングに出すか、家庭で洗えるか判断する
3. 完全に乾かす(生乾きは厳禁)
4. ブラシをかけてホコリと毛玉を落とす
5. 厚みのあるハンガーにかける
6. 通気性のあるカバーをかける
7. 防虫剤を上部に置き、詰め込みすぎない場所へ

3番:完全に乾かす

クリーニングから戻った直後でも、そのまましまわないでください。輸送とビニール内で湿気がこもっていることがあります。 半日ほど風通しのよい場所に吊るしてからしまうと確実です。

4番:ブラシをかける

洋服ブラシ上から下へ、毛並みに沿ってかけます。ホコリを落とすだけでなく、繊維の向きが整い、型崩れしにくくなります。ウール系のコートでは特に効果があります。

5番:ハンガーを選ぶ

針金ハンガーは肩の一点に重量が集中し、変形の原因になります。肩の丸みに沿った、厚みのあるハンガーを使ってください。

コートは重量があるため、ここをけちると1シーズンで肩が落ちます。ハンガーは服の中では安価な部類なので、コートの枚数分は揃える価値があります。

6番:カバーの選び方

クリーニングのビニールカバーは必ず外してください。 通気性がなく、内部に湿気がこもります。カビと黄変の原因になります。

代わりに不織布のカバーを使います。ホコリを防ぎつつ、空気は通します。

不織布の衣類カバー(20枚・日本製)
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7番:防虫剤の置き方

防虫剤の成分は空気より重く、上から下へ広がります。衣類の上部に置くのが正しい配置です。下に置くと効果が届きません。

また、種類の異なる防虫剤を混ぜると、成分が反応して衣類にシミができることがあります。一種類に統一してください。

素材別の注意点

素材注意点
ウール虫の被害を受けやすい。防虫剤は必須
カシミヤウールと同様。加えて摩擦に弱いので詰め込まない
ダウン圧縮すると羽が潰れる。吊るすか、ゆるく畳む
レザー乾燥と湿気の両方に弱い。ビニール不可、直射日光も避ける
化学繊維虫の被害は少ないが、皮脂汚れは残ると黄変する

ダウンは圧縮袋に入れないでください。 保温性は羽が空気を含むことで生まれるため、長期間潰すと戻らなくなることがあります。

保管場所の選び方

  • 湿気がたまりにくい場所(押入れの下段は避ける)
  • 直射日光が当たらない場所
  • ぎゅうぎゅうに詰めない(手が入る程度の余裕を残す)

詰め込みは型崩れと湿気の両方の原因になります。 収納量が足りない場合は、枚数を見直すか、保管サービスを検討するほうが結果的に安く済みます。

保管サービスという選択肢

宅配クリーニングには、洗った後そのまま預かるオプションがあるものがあります。

向いている場合

  • 収納スペースが不足している
  • 湿気の多い住環境
  • 枚数が多く、自分で管理しきれない

確認すべき点

  • 保管期間の上限と起算日
  • 途中で返してもらえるか、その場合の費用
  • 保管中の温度・湿度の管理方法

冠婚葬祭で急に必要になる可能性がある服は、途中返却の可否を先に確認してください。

木製ハンガー(肩先厚6cm・日本製)
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よくある質問

Q. 一度しか着ていないコートも洗うべきですか

洗ってください。一度の着用でも襟や袖口には皮脂が付きます。見た目に汚れがなくても、これが虫食いと黄変の原因になります。

毎回クリーニングに出す必要はありませんが、シーズンの最後にしまう前だけは必ず処理してください。

Q. 防虫剤の交換時期はいつですか

製品ごとに有効期間が定められています。多くは半年から1年で、期限が来ると効果がなくなります。

しまうタイミングで新しいものに替える運用にすると、忘れずに済みます。

Q. 圧縮袋は使えますか

ダウンとウールには向きません。羽が潰れ、ウールは型崩れします。

化学繊維の薄手のものであれば使えますが、それでも長期間の圧縮は避けたほうが無難です。

Q. 畳んで収納してもいいですか

コートは吊るすのが基本です。畳むと折り目が付き、翌シーズンに出したときシワが取れないことがあります。

どうしてもスペースがない場合は、肩から胸にかけての部分だけは折らないようにしてください。この部分に折り目が付くと目立ちます。畳む場合は、丸めたタオルを折り目に挟んで角を作らないようにすると軽減できます。

Q. しまう前のブラシは毎回必要ですか

シーズンの最後は必ずかけてください。ホコリには虫の卵や皮脂が混ざっていることがあり、そのまましまうと被害の起点になります。

日常的にも、着用後にさっとかける習慣があると生地の状態が保たれます。1回30秒程度で済む作業なので、玄関にブラシを置いておくと続きます。

Q. 匂いがついてしまった場合は

風通しのよい場所に半日ほど吊るすと軽減することがあります。それでも残る場合は、湿気が原因のことが多いため、洗える素材なら洗い直してください。

消臭スプレーは一時的には効きますが、原因が残っていれば再発します。

まとめ

  • 保管の成否は、しまう前の「洗う・乾かす・形を支える」で決まる
  • 虫は繊維ではなく皮脂や食べこぼしに寄る。一度の着用でも洗う
  • クリーニングのビニールカバーは必ず外し、不織布に替える
  • 防虫剤は衣類の上部に、一種類だけ置く
  • ダウンは圧縮しない。レザーはビニール不可
  • 収納が足りないなら枚数の見直しか保管サービスを検討する

まずはハンガーを厚みのあるものに替え、ビニールカバーを外すところから始めてください。この2つだけでも結果が変わります。

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参考・出典